マルヤマ廃業?・・・の知らせに・・・
ワタシパニック!東奔西走、ようやく11足確保!・・・・これであと10年はイケル!?・・・何の話?

・・・2006年に書いたブログ:「マルヤマ?」(リンク)

マルヤマ廃業の情報を得て向かったのは横浜の下町、三吉橋商店街「余川履物店」さん。
ここはFB上でジャックアンドベティーさんが書いた「伊勢佐木町の飯田屋さん閉店」を読んで書き込みをしたところ教えていただいて知ったのでした。
しかし!・・・やはり昨年末にマルヤマが廃業したため、お得意さんの職人が在庫を全部買っていったとのことで在庫無しなのでした。
余川履物店さんでも「一度マルヤマを履いた方はずっとこれなのよね!」と懐かしんでおられました。
次に向かったのは・・・いざ、鎌倉!
以前、偶然通りがかりにマルヤマを見つけて買ったことのある履物屋さんを訪ねたのですが、もうすでに夜、商店街はどこも開いておりません。

でもお店を発見!・・・ここだ!

ガラス張りのショウケースを覗き込むと?・・あった~!
真ん中にマルヤマが!・・・でももう7時を過ぎていて、お店の入口はしまったまま。
自社ビルとおぼしきお店の周囲を見ると、奥から明かりが見える。
と、インターホンを発見、躊躇しつつも、ピンポーン!・・・・何事か?といういぶかしげな男性の声が!・・・慌てて来意を告げ、開店時間を問い、次回来るからマルヤマを取り置きして欲しいと懇願する、と、事の次第を理解されたか「今開けるから!」とおっしゃる!・・・・・しばらくして、表通りに回ると、シャッターが音を立てて開かれたのでした~!
店内の様子。

履物だけでなく、いろいろなものを商っておられるご様子。
特に金魚の提灯を作られているそうで、たくさんぶら下がっていました。
これもテレビで見た「技術が途絶えて・・・」という番組を見て、独自で開発してしまったという金魚なのでした。
この方、矢沢良太郎さんとおっしゃって「失われてゆく・・・」ものに強く反応される方のようで、おかげで時間外にもかかわらず、来意を深く理解していただき、快くお店を開けてくれたのでした。マルヤマが取り持ってくれたひと時の人情の触れ合いとなった次第でした。何しろお名前が良太郎さんですから!
で、本題のマルヤマは?と聞けば、在庫は4足あるという。で、三足を買うことに。
?・・・またまた怪訝な顔をされているので「今後、私のように探してくる職人が来るやもしれませぬ、それが、すでに全部持って行かれたと知った時の気持ちを察すると、一足くらい残してあげたい」と伝えたのでした。
すると、「ちょっと待って!」と、表通りに面したもう一枚のシャッターを開け、「是非こちらも見ていってください」と案内されたのがこのお部屋!

鎌倉もご多分に漏れず店舗が撤退してシャッター街になっているそうで、ご自分のお店の隣地で営業されていたお店が閉店し、跡地に趣味の風景をしつらえたところ、観光客からも評判が良いということで、人が近寄ると着くセンサー式のスポットライトまで設備して、「飛騨地方の冬」を表現されていたのでした。いや~あっぱれな方でございました。何故飛騨か?は聞きそびれましたが。
この日は横浜橋商店街・三吉橋商店街・伊勢佐木町・野毛など、中区・南区をざっと流し、結局3足の獲得してよるの湘南海岸を帰途についたのでありました。
その後、「平塚あきんど塾」での見学会のおり、マルヤマを置いているお店を発見したことを思い出し電話すると1足あるとのいう嬉しい答え、早速次の日に参りました。
平塚の「高橋履物店」さん、ありがとうございました。
マルヤマ行脚の旅はまだまだ続き、あるとき、電話帳で履物組合の住所を発見し、横浜の下町と思われるエリアの履物店に絨毯爆撃のごとく電話しまくり、その都度「昔は扱っていたんだけどね~!」という昔話に話が咲きつつ、ご同様に在庫は買い占められたあとの祭り。
六角橋やら大口通りやらいろいろと探し回りましたが、ゼロ!
それでも諦めず、次は「洪福寺松原商店街」の靴屋さんに電話したところ「サイズは?」・・・「9です」・・・「ちょっと在庫見てきます」・・・高鳴る胸の鼓動を抑えて待つことしばし「紺鼻緒6足、黒鼻緒6足あります!」・・・「え~!そんなに~!?」感動のあまり尋ねると、昨年マルヤマ廃業の知らせを得て、手に入るだけ確保したのだとか!やはりお得意さんでこれしか履かないという意固地な方が多いようで先手を打っての確保なのでした、えらい!
紺2、黒2、計4足を手に入れることができました。カメヤの伊藤さん、本当にお世話になりました。
ハマのアメ横、こと「洪福寺松原商店街」、流石です!
ちなみに我が家のお雛様を購入したのは、カメヤさんのすぐご近所の「金太郎屋人形店」なのでした。ご縁感謝です。
横浜洪福寺松原商店街シューズショップカメヤ
横浜市保土ヶ谷区宮田町1-4-6
TEL:045-331-1192
AM9:30~PM7:00
他にも神田の老舗問屋さんなどにもお世話になりました。
マルヤマはありませんでしたが、ご親切に「仲間の店に問い合せてみよう!」とまで、おっしゃっていただきました。ありがとうございました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
閑話休題
元町の職人は例外なくみなさん「マルヤマ」を履いていました。
元町から中華街へぬける前田橋の脇にあった立ち飲みなどで飲んでいても、知らない顔でもマルヤマを履いていると一目置かれたものです。
仕事をするための履物ですから、アラビアゴムの底のクッション性、鼻緒の丈夫さ、などなど、長いあいだ職人が実際に使った上で選ばれた逸品です。何しろ値段が倍もするのですから。
履物にはうるさいのが職人でした。
さて、慌てて走り回ってようやく十年分は確保しましたが、その後は?・・私が仕事をしていられたとして、履物がない、なんてことになったら!・・・どうしよう?・・・寝られぬ夜があと十年続くのでしょうか?

・・・2006年に書いたブログ:「マルヤマ?」(リンク)

マルヤマ廃業の情報を得て向かったのは横浜の下町、三吉橋商店街「余川履物店」さん。
ここはFB上でジャックアンドベティーさんが書いた「伊勢佐木町の飯田屋さん閉店」を読んで書き込みをしたところ教えていただいて知ったのでした。
しかし!・・・やはり昨年末にマルヤマが廃業したため、お得意さんの職人が在庫を全部買っていったとのことで在庫無しなのでした。
余川履物店さんでも「一度マルヤマを履いた方はずっとこれなのよね!」と懐かしんでおられました。
次に向かったのは・・・いざ、鎌倉!
以前、偶然通りがかりにマルヤマを見つけて買ったことのある履物屋さんを訪ねたのですが、もうすでに夜、商店街はどこも開いておりません。

でもお店を発見!・・・ここだ!

ガラス張りのショウケースを覗き込むと?・・あった~!
真ん中にマルヤマが!・・・でももう7時を過ぎていて、お店の入口はしまったまま。
自社ビルとおぼしきお店の周囲を見ると、奥から明かりが見える。
と、インターホンを発見、躊躇しつつも、ピンポーン!・・・・何事か?といういぶかしげな男性の声が!・・・慌てて来意を告げ、開店時間を問い、次回来るからマルヤマを取り置きして欲しいと懇願する、と、事の次第を理解されたか「今開けるから!」とおっしゃる!・・・・・しばらくして、表通りに回ると、シャッターが音を立てて開かれたのでした~!
店内の様子。

履物だけでなく、いろいろなものを商っておられるご様子。
特に金魚の提灯を作られているそうで、たくさんぶら下がっていました。
これもテレビで見た「技術が途絶えて・・・」という番組を見て、独自で開発してしまったという金魚なのでした。
この方、矢沢良太郎さんとおっしゃって「失われてゆく・・・」ものに強く反応される方のようで、おかげで時間外にもかかわらず、来意を深く理解していただき、快くお店を開けてくれたのでした。マルヤマが取り持ってくれたひと時の人情の触れ合いとなった次第でした。何しろお名前が良太郎さんですから!
で、本題のマルヤマは?と聞けば、在庫は4足あるという。で、三足を買うことに。
?・・・またまた怪訝な顔をされているので「今後、私のように探してくる職人が来るやもしれませぬ、それが、すでに全部持って行かれたと知った時の気持ちを察すると、一足くらい残してあげたい」と伝えたのでした。
すると、「ちょっと待って!」と、表通りに面したもう一枚のシャッターを開け、「是非こちらも見ていってください」と案内されたのがこのお部屋!

鎌倉もご多分に漏れず店舗が撤退してシャッター街になっているそうで、ご自分のお店の隣地で営業されていたお店が閉店し、跡地に趣味の風景をしつらえたところ、観光客からも評判が良いということで、人が近寄ると着くセンサー式のスポットライトまで設備して、「飛騨地方の冬」を表現されていたのでした。いや~あっぱれな方でございました。何故飛騨か?は聞きそびれましたが。
この日は横浜橋商店街・三吉橋商店街・伊勢佐木町・野毛など、中区・南区をざっと流し、結局3足の獲得してよるの湘南海岸を帰途についたのでありました。
その後、「平塚あきんど塾」での見学会のおり、マルヤマを置いているお店を発見したことを思い出し電話すると1足あるとのいう嬉しい答え、早速次の日に参りました。
平塚の「高橋履物店」さん、ありがとうございました。
マルヤマ行脚の旅はまだまだ続き、あるとき、電話帳で履物組合の住所を発見し、横浜の下町と思われるエリアの履物店に絨毯爆撃のごとく電話しまくり、その都度「昔は扱っていたんだけどね~!」という昔話に話が咲きつつ、ご同様に在庫は買い占められたあとの祭り。
六角橋やら大口通りやらいろいろと探し回りましたが、ゼロ!
それでも諦めず、次は「洪福寺松原商店街」の靴屋さんに電話したところ「サイズは?」・・・「9です」・・・「ちょっと在庫見てきます」・・・高鳴る胸の鼓動を抑えて待つことしばし「紺鼻緒6足、黒鼻緒6足あります!」・・・「え~!そんなに~!?」感動のあまり尋ねると、昨年マルヤマ廃業の知らせを得て、手に入るだけ確保したのだとか!やはりお得意さんでこれしか履かないという意固地な方が多いようで先手を打っての確保なのでした、えらい!
紺2、黒2、計4足を手に入れることができました。カメヤの伊藤さん、本当にお世話になりました。
ハマのアメ横、こと「洪福寺松原商店街」、流石です!
ちなみに我が家のお雛様を購入したのは、カメヤさんのすぐご近所の「金太郎屋人形店」なのでした。ご縁感謝です。
横浜洪福寺松原商店街シューズショップカメヤ
横浜市保土ヶ谷区宮田町1-4-6
TEL:045-331-1192
AM9:30~PM7:00
他にも神田の老舗問屋さんなどにもお世話になりました。
マルヤマはありませんでしたが、ご親切に「仲間の店に問い合せてみよう!」とまで、おっしゃっていただきました。ありがとうございました。
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閑話休題
元町の職人は例外なくみなさん「マルヤマ」を履いていました。
元町から中華街へぬける前田橋の脇にあった立ち飲みなどで飲んでいても、知らない顔でもマルヤマを履いていると一目置かれたものです。
仕事をするための履物ですから、アラビアゴムの底のクッション性、鼻緒の丈夫さ、などなど、長いあいだ職人が実際に使った上で選ばれた逸品です。何しろ値段が倍もするのですから。
履物にはうるさいのが職人でした。
さて、慌てて走り回ってようやく十年分は確保しましたが、その後は?・・私が仕事をしていられたとして、履物がない、なんてことになったら!・・・どうしよう?・・・寝られぬ夜があと十年続くのでしょうか?
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突然すみません。弟がマルヤマの草履の大ファンでマルヤマの草履を探しているのですがメーカーさんが廃業されてずいぶんたつので売っているところはないでしょうね。どこか売ってるとのご存じないでしょうか?
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