横浜でもディープな歓楽街に隣接するエリアにあり、絶対フリーでは入らないよな~という場所にあるこのお店を、実力だけで十年引っ張ってきたシェフが、新しいお店のオーナーシェフとしてスタートしました。

一列あるカウンターが僕のお勧めの席。

厚いガラスに仕切られた厨房にはこちら向きに大きなグリルがセットされ、カウンター客と相対でクッキングショウが繰り広げられます。
オーナーシェフの飯笹さんと右には金谷さん。

今回オーダーしたランチコース、まずは「マッシュルームのポタージュ」。
濃厚な香りが鼻腔に抜けます。

「前菜」。思わず「お~!」と声が出そうな迫力ある盛り合わせ。
手前のワイングラスは、「にんじんのムース、魚介類のゼリー添え」、右に見える三つの小鉢は「蛸と野菜を柔らかく煮込んだラタトゥーユ」、「サワラのエスカベッシュ」、「ホロホロ鳥とじゃが芋のブランダード」。
始めからお箸も用意されていますので、懐石料理のようです。

箱の中はというと、
時計回りでパンの右から、「ホタテのグリエ、バジルソース」:香ばしく焼き目を付けながらも半生にグリルされたホタテが良い感じ。「フォアグラといちじくのテリーヌ」:いちじくの甘さとフォアグラの濃厚さがまるで甘さを抑えたスィーツのよう。「ピクルス数種」:適度な酸味。「白レバのムース」:これ、飯笹さんの定番です、美味し。真ん中には「鯖と茄子のテリーヌ」。
この前菜だけでも十分な満足感ですね。
前のお店でもそうでしたが、飯笹さんのお料理の組み立ては、前菜が充実しているので、一人で行っても何種類ものお料理をちょっとづついただけますので、飲ん兵衛には嬉しいお店。
そういえば、前菜でゆっくり飲んで、ついにメインに届かなかった事も多々ありました。
どこかで会食を済ませた後、二件目のお店としてもOKな使い勝手の良いお店でした。
「美味しいものを、ちょっとずつ、いっぱい!」とか、わけの分からんこと聞いてもらってました。
今度のお店はどうかな?僕を受け入れてくれるのでしょうか?

絶品だった前菜が「鯖と茄子のテリーヌ」
半生の〆鯖の皮目を軽くあぶり、トロトロにソテーされた茄子がサンドされています。

目の前の美味しい前菜を食しながらも、目はついガラスの向こう側をチラチラ。
同時進行で、あるものは手早く、あるものはじっくりとクックされているたくさんの素材を眺めながら、ワクワクしながら海山の産物の焼加減をライブで見守ります。
今焼かれている鳥は僕のかな~?

ついにメインが登場です!
肉・魚・パスタから選べるランチの肉なのですが、なんと二種類の肉料理がワンプレートで!量もしっかりあります。

「地鶏のハーブソテー」
かりっかりに焼かれた皮目はさすが、肉汁の旨みにハーブが効いてさっぱりいただけます。

「牛ほほ肉の赤ワイン煮」
お箸で千切れる牛ほほ肉を、濃厚で芳醇な赤ワインソースにからめていただきました。
きめ細かいマッシュポテトが下支え。
対照的な二種類の肉料理を楽しむ事の出来るこのメインは嬉しいですね。
そして、全ての料理に言えるのですが、添えられた野菜が美味いこと。

デザートには「ミントとレモングラスのジュレ」
他に「チョコレートケーキ」と「マダガスカルバニラのアイスクリーム」が付きました。
珈琲も付いたこのランチコース。お幾らだと思います?
なんと2625円です。
これはサービスしすぎではないかな?と思います。
いつも思うのだけれど、「もう少し食べたい」くらいの量が好きだな。
お店の持続可能性も考えるとサービスし過ぎ?
要らぬお世話かもしれませんがね!(笑)
飯笹さんは「霧笛楼」で修行され、その後、若葉町にある「エルミタージュ」でシェフをしていた方です。
フレンチといっても、魚介類や肉などの素材を、グリルや七輪などを屈指して、焼いたり炙ったりがとても上手なシェフです。
満を持しての開業です。
これからどんな展開を見せてくれるのか、とても楽しみなお店になりそうです。

ビルの一階にあるエントランス。

こんなお店と、

こんなお店の間の道を入ってすぐ、食いしん坊ならすぐ分かるかな?
横浜駅西口から少し歩きます。このお店を目指して行く、そんなお店です。
ヒント、僕の高校のスクールゾーンですね、ここいら辺り!
あ~、内緒にしたいけれど、言ってしまいましょう。
「Chai Fleurs 横濱」:「シェ フルール よこはま」
店名としては「シェ フルール」で良いのかな?飯笹さん。
横浜市西区北幸2-1-26 felice1Fs3
045-342-6292
11:30~14:30(Lo)
17:30~21:30(Lo)
年中無休(すごいね!)