粘土を捏ねて焼成するという方法で作品を造られる藤田さんの作品は徐々に巨大化し、窯に入らないほどになったとき、必然的に作品そのものの周りに薪を積んでの野焼きとなる。
それは何年にもわたって増殖を続け、いつしか巨大な建築群になる。
作品群は四季を重ね、時に晒されることによって周囲の環境も取り込み、いつしかそこは古代文明の祭壇のような、廃墟のようなイマジネーションを喚起させる場を形成する。
あたかもそれは出縄の地に昔からあったかのようにそこに在る!・・・名前の由来・・・と言われたら人は信じるだろう。
ここを初めて訪れた人は、この構築物が藤田昭子という小柄な婦人の個人としての営為に拠るものだとは思わないだろう。
藤田昭子は現代の巫女なのかもしれない。
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夕方から始まるライブの前の明るいうちにざっと周囲を散策してみよう。







このひつじも藤田さんの作品。極小の羊をわたしも持っている。

かなり広い。
では各所には洞窟が穿たれている。探検してみよう。





どうです、面白いでしょ?

そろそろライブの準備です。
音響は例によって(笑)新横浜スペース・オルタの佐藤真起氏。

笛置き台は拙作であります。
旅にももって行けるように折りたたみ式、家紋入りです。
さて、スタートです。

ギターは
長谷川友二氏。実力派のミュジシャンです。

夕暮れどきにまったりとスタート。



移動して周囲にある洞窟から覗いてみる!

不思議なアングル、素敵!


特等席だね。

また違う洞窟から!

とっぷりと陽も暮れた頃、本日の演奏会は終了!
オリジナル曲ばかりの選曲。
中世の朝鮮半島に日本の武士団として侵攻しながらも、「我に義無し」として現地にとどまり、末代にわたって朝鮮人として生きた日本の武士集団「さやか」をテーマに造った曲、今年発売になったCD「澄ミワタレ」にも収録されている
「こどもの未来は地球の未来」(ユーストで見られます。)などなど、二朗さんの生き方、思想、立ち位置などが見事に表現された名曲を聞くことができました。
二郎さんはアイヌ文化にも造詣が深く、1993年から北海道で行われている「コシャマイン慰霊祭」に何度も出向き(私も同行したこともあります)アイヌの神々に笛の演奏を奉納されています。今年は二〇周年、7月に行われます。先の佐藤真起氏が倭人側の代表であり発起人でもあります。

深々とした低音から澄んだ高音まで、伸びやかな音色に包まれました。

各種の篠笛を説明を交えての演奏を終えたあと、アンコールの声がかかり、今度は日本の曲として「竹田の子守唄」を演奏されました。

最後にご挨拶に立たれた藤田昭子氏と共に。
藤田さんは今年「円空賞」をもらった!素敵。
左:ギターの長谷川友二氏、藤田昭子氏、笛の村山二朗氏。