日々徒然

創作家具 安藤和夫

【姫胡桃造 厨子 浄土】

拙個展DMには「お厨子」を使っています。
2018ニキコラボ厨子浄土。部分。
毎回、扉の引手金具などに他のジャンルの工芸作家さんとコラボレーションをすることで、花を添えていただいております。
それも、その業界の業者さんではなく、作家として個展をするレベルの方とです。

何故なら、作家さんとのコラボには緊張感が生まれるからです。
私とコラボ相手の作家さんと意図を摺り合わせ、もし協働出来る可能性を見いだせたとき、初めて実現するコラボレーションになります。
どちらかが一方的に仕事をするのでは無く、相手をインスパイアーしつつ、自らの主張も出してゆく。そこでは、1+1が2ではなく、10か100に化けることもある。
場合によっては激突し、雲散霧消することだってありうる。その緊張を内含した可能性に賭けています。
今まで金工・泥釉七宝・乾漆・翡翠・画家、等の作家さんにお力をいただきました。

今回、画家である娘ニキとのコラボが実現しました。お厨子の内陣背面にニキの絵画を配しました。
過去に何度か制作しておりますが、その発展の最前線に位置する作品に仕上がったと自負しております。

私は木工の仕事として扉の引手に造形的なハンドルを削り出しました。
過去、何度も造っている形ですが、私の好きな南京鉋で削りだしたカーブです。
四隅の柱は反り台鉋による曲線、下部は緩いカーブから、上部に行くにつれ直線になって天を目指します。
かなり放物線に近いラインです。
自然界に実在する有機的な線から学んでおります。
扉も平面ではなく緩い曲面を描いています
平面によるストイックな構成の多い厨子に於いて、珍しくボリューム感のあるものと思います。
使用材も、いつもお厨子には「神代木」を使用しておりますが、今回は他材です。
北海道産の「姫胡桃」を使いました。明るく華やかな材色です。
「神代木」の持つ内省的で神秘的な風合いは、如何にもお厨子に打ってつけなのですが、少し抹香臭さをまとってしまいます。
「お仏壇」的な使い勝手が多くなるゆえんでもあり、意識しての使用でもあります。
しかし、今回「お厨子」を亡くなった方への鎮魂の場としてだけでなく、「未来志向の希望の箱」としても捉えられることを試行しています。
ご高覧いただけましたら幸いです。
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