【神代楡 厨子 ゴシック】最新作をお納めいたしました。

ご本人様がFB記事を載せてくださっておりますのでお名前も記させていただきます。
江戸川乱歩賞を受賞されたミステリー作家 山崎洋子様のご依頼でした。
お祖母様との大切な思い出の品々をお納めになるご予定のようです。
一球入魂でお造りいたしました。
大変ありがとうございました。

使用材は北海道産で樹齢数百年の神代楡(ニレ)の外側部分(樹齢を重ねた外周部)を切り取り、真柾目を狙って薄く挽き「斑・フ」を拝み取りしました。
着物の織り柄のような斑が出るのが楡材の特徴、その斑が濃い色に染まっているのも神代木の特徴です。
全体の意匠はシンプルに徹し、装飾を排し、木肌の色合いと斑の景色を楽しんでいただけたらと思いました。
扉中央部にゴシックアーチを彫り込みました。
このお厨子の数少ない装飾的な部分ですが、これは手掛けを兼ねています。
地に接する台輪部分の色が違います。
全体に濃いグレーで重くなりがちなお厨子の雰囲気に明るさと軽みを添えようと、紅紫檀材を使いました。
※大切なものを納めるもの、それが「お厨子」です。
お位牌を納めればお仏壇に、マリア様を置けばお御堂に、お写真一枚、などなど、その方が大切と思ってらっしゃるものをお守りするものです。
※このゴシックシリーズのお厨子は来年2023年4月に予定されております、横浜高島屋美術画廊「安藤和夫・安藤ニキ 二人展」に出品予定です。
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#お厨子
#ELM
#横浜高島屋美術画廊
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