神代楡厨子【紬】

神代楡を使って厨子をお造りしておりますが、神代木厚板を柾目に挽き「斑・フ」を出した材を使いました。
「斑」が織物のように見えることから、このシリーズを【紬・ﾂﾑｷﾞ】と名付けました。

ご依頼いただいたのは「白珊瑚で出来た観音様」のためのお厨子でした。




内陣背面は屏風を立てたように角度を付けました。
箔は「純金箔揉み箔蒔きつぶし」です。

お納めしたところ、白珊瑚の観音様に金色が映り込み、幽玄な空気感を醸し出しておりました。

※お厨子の外形は同じでも、用途により、様々な工夫を込めてお造りしています。



大きさも形も様々にご提案しております。



同型ですが「板目使い」「柾目使い」で、雰囲気が変わってまいります。



内陣背面も色々な系統の箔を使い分けております。色箔は純銀箔を熱処理して色分けしたものですので、絵具などで着色したものではございません。



娘ニキとのコラボレーションした背面画もございます。
ラピスラズリ、金箔などを使い、荘厳したものでございます。

追記
現在、来年開催予定の個展のため、お厨子を複数台造っております。
ご用命がございましたらお申し付けください。同時再作可能です。（通常数か月以上お待たせする場合が多いのですが）