日々徒然

創作家具 安藤和夫

【安藤和夫・安藤ニキ二人展Ⅲ】厨子様々。

【神代楡 厨子 ゴシック 紬】
DSCN8357 (3)
同一意匠で幾つかのサイズ、縦長・横長を造りました。


23二人展DM (2)
横浜高島屋美術画廊での本展のDMに使っていただいたのがこのお厨子です。
高さは240㎜~300㎜くらいのサイズです。
右の娘ニキの絵画がF100号(一辺1680㎜)なので、大きさ的には揃っておりませんのでご理解願います。

左E右D
縦長でも高さにバリエーションがございます。

左E右D内部
扉を開けた姿です。

金銀砂子蒔きですが、蒔く箔の色で様々な表情を醸し出します。

F神代楡ゴシック絣ワイド (3)
横長もご依頼の多いアイテムです。
お仏壇としてお使いになる方で二つのお位牌を並べたい、という方からのご依頼がございました。

彫刻作品をお納めするというご要請もございました。

DSCN9717 (2)
扉は中央部が少し前に出ております。
その部分にゴシックアーチ型を彫り込み、手掛けも兼ねております。

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【神代楡厨子 ゴシック 紬】

 使用材は北海道産で掘り出された樹齢数百年(+千年土中)の神代楡(ニレ)の外側部分(樹齢を重ねた外周部)を切り取り、真柾目を狙って鋸を入れて挽き「斑・フ」を拝み取りしました。

 私は「樹木にも命が宿る」とする日本人の世界観を大切に感じています。
 真柾目に引いた時だけ、紬のような着物の織り柄に見える「斑」が出るのが楡材の特徴、その斑が濃い色に染まっているのも神代木の特徴です。

 全体の意匠はシンプルに徹し、装飾を排し、木肌の色合いと斑の景色を楽しんでいただけたらと思っております。
 
 扉中央部に中世欧州の教会堂のようなゴシックアーチを深く彫り込みました。
 このお厨子中では珍しく意匠的な部分ですが、これは手掛けを兼ねています。

 ※内陣背面は京都西陣に依頼しております「金銀箔砂子蒔き」で宇宙を表しております。
 ※厨子の扉を開けるとそこは広大無辺なる宇宙への入り口であると想定しております。


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