樹齢千年ひのきの埋もれ木!
先日開所式に訪問した「木原生物学研究所」のロビーに展示してあった樹木の断面!

これは箱根・仙石原から出土したヒノキの埋もれ木だそうです。直径1mほど。
説明には有りませんでしたがこれは「神代木」ですね。


木の断面を輪切りにした状態ですのでバームクーヘンのように木目が見えます。
手持ちのキーを置いて撮影してきました。
このキーは長さが55ミリでした。
木目一つが一年ですから、この55ミリの長さで約60カウント。
一年一ミリくらいですね。
工房へ帰り、ストックしている材木の中で目のつんでいそうな木を選び、撮影してみました。

屋久杉:約50カウント/5㎝あたり。

けやき:約27カウント/5㎝あたり。
見た目の密度は高かったのですが思ったほどカウントは伸びませんでした。

なら:約90カウント/5㎝あたり。
これは凄い密度ですね。北海道産のなら材です。
水平方向に走るラインは木目では有りません。木の芯から放射線状に走る組織で仮導管といいます。柾目面に出たものを“フ”と呼びます。縞模様に見えるところから"とらふ"とも呼びます。

神代楡:約28カウント/5㎝あたり。

他の神代楡:約80カウント/5㎝あたり。
この木も凄い密度です。北海道で掘り出された神代木です。
アップしてみました。下の定規の1目盛りが1mmです。

一番密度の高いところでは一mmの間に2~3の木目があります。
つまり一mm太くなるために2~3年かかったということです。
1cmに20~30年、10cmに2~300年・・・と思うと凄いことですね。
初めにご紹介した千年のヒノキは樹齢千年の後に地中に没し2千年後に掘り出されたものです。
このヒノキが地球上に生まれたのが3千年前なのですね!
木の断面にはその年の気候などが記憶されてゆきます。
温暖な年は成長が盛んなため木目が大きくなります。
反対に冷夏だったり天候不順だと木は成長を抑えるのか木目が細かくなります。
木目を見ると言うことは地球上の生命の歴史を見ることなのかもしれませんね。
人間はひと目一瞬で千年の月日を観る!

これは箱根・仙石原から出土したヒノキの埋もれ木だそうです。直径1mほど。
説明には有りませんでしたがこれは「神代木」ですね。


木の断面を輪切りにした状態ですのでバームクーヘンのように木目が見えます。
手持ちのキーを置いて撮影してきました。
このキーは長さが55ミリでした。
木目一つが一年ですから、この55ミリの長さで約60カウント。
一年一ミリくらいですね。
工房へ帰り、ストックしている材木の中で目のつんでいそうな木を選び、撮影してみました。

屋久杉:約50カウント/5㎝あたり。

けやき:約27カウント/5㎝あたり。
見た目の密度は高かったのですが思ったほどカウントは伸びませんでした。

なら:約90カウント/5㎝あたり。
これは凄い密度ですね。北海道産のなら材です。
水平方向に走るラインは木目では有りません。木の芯から放射線状に走る組織で仮導管といいます。柾目面に出たものを“フ”と呼びます。縞模様に見えるところから"とらふ"とも呼びます。

神代楡:約28カウント/5㎝あたり。

他の神代楡:約80カウント/5㎝あたり。
この木も凄い密度です。北海道で掘り出された神代木です。
アップしてみました。下の定規の1目盛りが1mmです。

一番密度の高いところでは一mmの間に2~3の木目があります。
つまり一mm太くなるために2~3年かかったということです。
1cmに20~30年、10cmに2~300年・・・と思うと凄いことですね。
初めにご紹介した千年のヒノキは樹齢千年の後に地中に没し2千年後に掘り出されたものです。
このヒノキが地球上に生まれたのが3千年前なのですね!
木の断面にはその年の気候などが記憶されてゆきます。
温暖な年は成長が盛んなため木目が大きくなります。
反対に冷夏だったり天候不順だと木は成長を抑えるのか木目が細かくなります。
木目を見ると言うことは地球上の生命の歴史を見ることなのかもしれませんね。
人間はひと目一瞬で千年の月日を観る!
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コメント
年輪って興味深いですね。
木は自分の体に一年一年履歴を刻みながら生きています。
100歳の木でも内部には一歳からの自分があるのです。
その断面を見るのが年輪を見ると言うこと!
ある意味残酷だけど、惹かれる理由も分かる気がします。
人間っていう生き物も不思議な生き物ですね。
他人の体の断面見て感心してるんだから!
100歳の木でも内部には一歳からの自分があるのです。
その断面を見るのが年輪を見ると言うこと!
ある意味残酷だけど、惹かれる理由も分かる気がします。
人間っていう生き物も不思議な生き物ですね。
他人の体の断面見て感心してるんだから!
長津田近くの里山で育ったので
切り株に手を置くのが好きでした。
ハンドパワー(笑)っていうけど、
年輪から時間のパワーを感じる変な子供でした。
ちょうど、高度成長期で、宅地化のために
どんどん森が消えていく時期でした。
(私が駆け回った森は、薬科大学になってます)
木原記念館で対面しなくちゃ~。
でも、4月最初に、関西に夫の転勤で行くことになり
涙、涙です。
私はいつか木原先生が団長をつとめた調査団の映画
「カラコルム」の
横浜での上映会をしたいと夢見ています。
(自分が一番みたい)
DVDで販売されていないのが残念です。
切り株に手を置くのが好きでした。
ハンドパワー(笑)っていうけど、
年輪から時間のパワーを感じる変な子供でした。
ちょうど、高度成長期で、宅地化のために
どんどん森が消えていく時期でした。
(私が駆け回った森は、薬科大学になってます)
木原記念館で対面しなくちゃ~。
でも、4月最初に、関西に夫の転勤で行くことになり
涙、涙です。
私はいつか木原先生が団長をつとめた調査団の映画
「カラコルム」の
横浜での上映会をしたいと夢見ています。
(自分が一番みたい)
DVDで販売されていないのが残念です。
転勤ですか、残念ですね!
「カラコルム」、先日の式典の日に上映していましたので、研究所には多分DVDになってあるのだと思います。
木原研究所にリクエストすれば、見られるようになるかもしれませんね?
市の施設ですから市民の意見としておっしゃってくださったら有効かもですね?
上映会、是非やりましょう。
木原研究所にリクエストすれば、見られるようになるかもしれませんね?
市の施設ですから市民の意見としておっしゃってくださったら有効かもですね?
上映会、是非やりましょう。
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みな、おいしそうです!
ナラだけは斑がはいっていて、美味しそうに見えないですが、、
地層も年輪に似ています。
もっともっと大きくして、時間のスケールも大きくして、、
地球が1本の木ってところでしょうか?
でも地球は大きくはならないのですよね~
古い大陸は沈み込んで、代わりに新しい大陸が生まれて、
ゆっくりと、とってもゆっくりと循環しているのですね。